胃腸科

胃腸系の主な疾患

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃の内容物、特に胃酸が食道に逆流し、その結果食道に炎症を引き起こす病状です。健康な人にも時々胃酸の逆流は起きますが、その持続時間が短いため炎症のリスクは低いです。しかしながら、逆流の時間が延長されると、食道は胃酸に弱く、炎症が生じる可能性が高まります。

急性胃腸炎

急性胃腸炎は、ウイルスが胃や腸に感染し、吐き気や下痢の症状を引き起こす病気です。一般的には「お腹の風邪」とも表現されます。感染経路は、主に便を介してのものですが、吐物からの空気感染も考えられます。重要なのは、症状が収まった後も、一週間程度はウイルスを排泄し続ける可能性があるため、手洗いの徹底が必要です。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、腹痛や便の調子の悪さ、便秘や下痢といった排便の異常が数ヵ月以上続くときに診断される疾患です。症状の背後に大腸の腫瘍や炎症は存在しないことが前提です。この症状は非常に一般的で、およそ10%の人が経験しているとされています。特に女性に多く、年齢と共に発症率は減少します。生命を脅かすような疾患ではありませんが、症状により日常生活に大きな支障をきたすこともあります。